通信制高校でもいじめは存在するのか?いじめられる原因はなに?

通信制高校入門編
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小中学校の時にいじめを経験してしまい、心に傷を負った為に不登校になってしまった生徒もまだまだ多いです。

そんな生徒が高校への進学先として「通信制高校」を選択するというのはよくあります。

また、いじめを受けたことで通信制高校に転校した生徒もいます。

では、通信制高校ではいじめは存在するのでしょうか、しないのでしょうか。

そんな疑問に対して答えていこうと思います。

通信制高校でもいじめは存在するのか

結論から言えば、通信制高校でもいじめはあります。

しかし、それも学校によってまちまちです。いじめがそもそもなく、穏やかな学校生活を送れる高校もありますし、いじめがとにかく多い高校も少なからずあります。

また、どんなに良い学校であっても何かのはずみに突然いじめが起こってしまう事もあります。

いじめが起こってしまったとしても、その内容も学校によってまちまちです。

ただ、特に多いのが勉強面や部活面でなどの友人関係の些細な出来事がきっかけになっていじめに発展してしまうということです。

学校が認知した2016年のいじめの件数は、小中学校で32万3808件になります。これはいじめが問題になった2015年度から考えて9万8千件も増加していることになるのです。

この件数は、中学3年間でクラス内での約7割の生徒がいじめを受けていることになりますので、いじめはどの子でも、どの学校でも起こると考えて良いでしょう。

いじめが起こる理由はなに?

通信制高校という場所でもいじめが起こってしまうのは、難しく言えば「一緒に行動をしないといけない社会団体という場所においては、一定の割合で少なからず起こってしまうものだから」です。

これは、あくまで文部科学省の仮説ですが、かなり有力とされています。

簡単に言えば、どんな環境であってもいじめが起こらないということはない、ということですね。

十分な信頼関係が構築されていない状態で一緒に行動をしないといけない社会団体において、偶発的に起こってしまうのがいじめというものなのです。

さらに、人が集まれば集まっただけ人の感覚は鈍ってしまうものなので、思いやりも鈍化してしまいます。その為、結果的にいじめという形で表面にあらわれてしまう事になるのです。

ただ、その中でも通信制高校は特にいじめが偶発的に起こりにくいとはされています。

いじめが起こりにくい理由はなに?

通信制高校であっても例外なくいじめは起こりうる可能性がありますが、それでも全日制高校に比べると比較的少ないのは事実です。

登校日数が全日制高校と比べて少ない

そもそも自学自習がメインである通信制高校は、同じ学校に通っている生徒と会う機会がほぼないからです。

同じ学校に通う生徒と会うのは、週に何回かまたは、月に何回かのスクーリングへの参加くらいです。その為、そもそも人間関係に悩むケースは少ないといえます。

クラスが存在しない為無理に同じ人に会う必要がない

誰が他の人にいじめをされるとき、大抵はクラスや部活動などのその人顔を合わせないといけない空間にいないといけない時です。

何をしても合わない人や好きになってもらえない人がいるのに、全日制高校ではクラス制が存在することでその相手と一緒のクラスにいないといけなくなります。

しかし通信制高校は、ほとんどの学校がクラス制を採用していないので、大学のように好きな授業を選んで自分から率先して出席していくような仕組みになっています。

その為、同じ人と授業を受けることがそもそも少なく、仲良しグループといったものもほぼ存在しないので、一人で授業を受けても気にする必要がありません。

感覚として塾に近いでしょうね。

年齢層がバラバラであるためグループができにくい

通信制高校には、全日制高校と大きく違う部分があります。それは年齢制限が設けられていないということです。

中学校を卒業したばかりの新入学の生徒から、上は60代以上のおじさんおばさんまで幅広く通っています。

既に社会を出ている大人が10代に対して執拗なまでのいじめをすることはほとんどありません。

また、いじめをされるとき、首謀者はクラスの中でも特に目立つタイプである可能性が多いです。

しかし大人や高齢者が多くなれば、クラスの中でも偉い人といった生徒はそもそも生まれにくくなります。

同世代の人しかいないと、どうにかして仲間を作らないとと思ってしまう事がありますが、社会人で通信制高校に通っている人は、友達を作ることが目的ではなく、純粋に高卒資格を取得したいと思っているだけです。

その為、誰かと一緒にいないといけないといったプレッシャーを感じることはほぼありません。

そもそもいじめを経験した生徒が多い

これが一番多い理由かもしれませんが、通信制高校は不登校やいじめを経験した生徒の入学が特に多くなりやすいです。

その為、できるだけ平和に高校生活を送ろうと思っている人は、他人とあまり関わらないようにしますし、波長の合わない人とは無理に近づかずに一定の距離をおくことが多いです。

ただその逆で、同級生に対して共通点を感じて仲良くなっていくといったこともあります。

いじめられないかどうか不安な人の為のおすすめの通信制高校の選び方

通信制高校は、比較的いじめが起こりにくいとは言われていますが、それでも不安な人も多いと思います。

通信制高校とはいえ、年に決められた日数は学校の登校しないといけないので、いじめが原因で苦痛に感じてしまうと折角通えても楽しく過ごすことはできません。

そこで、数ある通信制高校の中から選ぶ時の基準を紹介しますので、参考にしてみてください。

・個別学習を行ってくれる学校を選ぶと良い
・常時カウンセラーが入るような学校を選ぶと良い

個別学習を行ってくれる学校を選ぶと良い

通信制高校の中には、少数制のクラス制を採用している学校もいくつかあります。

しかし、少数制とはいっても登校をためらってしまうのであれば、個別授業を行ってくれる学校を選択すると気持ち的に楽かと思います。

また、そうでなくてもそもそもクラス制を採用していない学校を選んでも良いでしょう。

個別に授業を行ってくれる関係で、どうしても学費は多少かかってしまう可能性はありますが、自分のペースで学習を進めていくことができますし、他の生徒と会わなくても良いので、気楽に通えると思います。

常時カウンセラーが入るような学校を選ぶと良い

学校の人間関係だけでなく、家庭での悩みなどで心身のエネルギーを使ってしまい、学校に行けなくなってしまったという人も多くいます。

しかし学校によっては、常時カウンセラーが常駐してくれている場合があります。

新しい学校に通うことで、もしも馴染むことができなくても、なんでも相談することができるので、安心して通うことも可能です。

新しい環境で上手く学校生活を送ることができるかどうか不安である場合は、カウンセラーが常駐している学校であるかどうかを選ぶ基準にすると良いでしょう。

まとめ

通信制高校に通っても、いじめをゼロするのは難しいです。

しかし、全日制高校に比べていじめが起こりづらいのは事実です。

波長が合うか合わないかに関係なく一つのクラスで生活を共にしていかないといけない全日制高校に比べると、通信制高校は人と接する機会が少ないですし、関わる人を自分で選ぶことができるのは大きいのでしょう。

また、通信制高校はそもそもいじめが起こりにくい環境や仕組みをしっかりと構築してくれているののも大きな要因ではないでしょうか。

通信制高校に通っている人全員がとは言えませんが、生徒の多くが不登校を経験していたり、過去にいじめにあっていた生徒です。その為、人の痛みが理解できる人が多いのでしょうね。

また、生徒一人一人に対してのメンタルケアや個別の学習サポートを行ってくれる学校も数多くあるので、きめ細かい対応をしてくれます。

生徒自身も「誰かが見てくれている。手を差し伸べてくれる人がいる。」という安心感があります。

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