通信制高校でアルバイトは許可されているのか?

通信制高校入門編
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全日制高校の場合は、ほとんどの学校がアルバイトを行うことを禁止しています。

そもそも午前中から午後まで学校で授業を受けていく全日制高校は、アルバイトに入れても夕方からになることが多いので、シフトになかなか入れないといったこともあります。

では、自主性を尊重してくれる通信制高校はアルバイトをしても良いのでしょうか?

詳しく説明していきます!

通信制高校に通いながらアルバイトをしても良いのか

結論から言えば、通信制高校に通いながらアルバイトをするのはOKです!

通信制高校は、全日制高校のように毎日学校に登校する必要がないので、学習の合間にアルバイトを行っている生徒は比較的多いです。

また、学校自体もアルバイトを許可している所が非常に多いです。

通信制高校だと自分の好きなタイミングで勉強をすることができるのが大きな特徴なので、昼間はアルバイトを行って、夜に勉強をする、といった生活も十分可能です。

アルバイトをするのに必要な手続きはあるのか

通信制高校に通いながらアルバイトをすることは可能ですが、無断で働き始めるのは避けた方が良いでしょう。

なぜかというと、学校側がアルバイトを許可していたとしても、届け出をする必要はあるからです。

また、学生の段階でアルバイトをするには、「アルバイト許可証」が必要になります。

アルバイト先が提出を必須としている場合もあるので、学校側に発行してもらうようにしましょう。

それを持っていれば自由にアルバイトをしてもOKという証明になります。

もし学校側に許可証の発行という制度がなく、自由にアルバイトをしても良いとなっているのであれば、「アルバイトの許可証は発行していません。アルバイトをすることは生徒の自由にさせています」という証明を発行してもらいましょう。

その文書が許可証の代わりとして使用することができます。

アルバイトをする理由はさまざまですが、正直に話せば許可を出してくれる学校は多いので、「許可してくれないかもしれない」と心配する必要はありません。

学校によってはアルバイト自体を推奨している場合もあるので、面接のアドバイスや履歴書の書き方などを指導してくれる可能性もあります。

生徒がアルバイトをする理由はなに?

通信制高校に在学している生徒の半数以上がアルバイトをしています。

これは全日制高校ではほとんど見ない光景なので、通信制高校ならではの特徴だと思います。

では、一体なぜ通信制高校の生徒はアルバイトを熱心に行うのでしょうか。

その理由は、主に3つあります。

・学費を自分で稼ぐため
・社会経験を積むため
・将来就きたい仕事のため

学費を自分で稼ぐため

全日制高校に比べて、通信制高校は学費が安いのが特徴です。アルバイトで得た給料で支払うことが可能な学校は結構あります。

その為、全日制高校への進学を金銭的な理由で諦め、通信制高校に進学したという生徒も多くいます。

通信制高校の学費は、当たり前ですが学校によって異なります。

しかし、平均的には公立で約3万円から、私立でも30万円程度からであるのが一般的です。

中には100万円近くかかる私立通信制高校もあります。

自分で学費を稼いでいくなら、事前にしっかりと調べておくようにしましょう!

社会経験を積むため

アルバイトとはいえ、基本的な社会人としてのマナーやコミュニケーション能力が必要になります。

そういったスキルを磨くためにアルバイトをしている生徒も数多くいます。

自宅で学習を続けるのが生活の中心となる通信制高校では、人と接する機会がどうしても少なくなりがちになります。

アルバイトは比較的採用率が高いですが、働いてお金を稼ぐという意味では他の社会人と同じルールの中で動いているので社会経験を積むのにはうってつけなのです。

特に接客業の場合は、不特定多数の人と接することになるので、相手が何を欲しているのかを見抜く力を身につけることができます。

高校を卒業すると、大学へ進学するにしろ就職するにしろ必ず初対面の人とコミュニケーションをとることになります。

その時、アルバイトを通してコミュニケーション能力を養っておけば、慌てずに冷静に対応することができます。

また、就職をした時、アルバイトで身につけた基本的なマナーがあれば必ず役立てることができます。

将来就きたい仕事のため

通信制高校に入学した段階からすでに将来の夢をしっかりと持っている人もいて、いち早くその業界の事を知りたいと思ってアルバイトを始める人もいます。

例えば、将来起業したいと考え、ITベンチャー系の職場でアルバイトを始める人もいますし、福祉系の仕事をしたいと考えてシニア向けマンションのコンシェルジュのアルバイトを始める人もいます。

IT関係であればプログラミングを学ぶこともできますし、中にはデザインなどの技術を身につけることができる場合もあります。

実際にその業界に就職した時の予行練習として職場の環境を把握するためにアルバイトをするというのは、実際に社会に出た時に必ず役に立ちます。

入学してすぐにアルバイトを始めることはできるのか

アルバイトスタッフとして採用することができる年齢を、仕事をすることが可能な16歳からとしている所があります。

しかし、誕生日の関係で中学校を卒業した段階ではまだ16歳になっていない人もいます。

現在日本の労働基準法では「児童が満15歳に達した日以降の最初の3月31日が終了するまでは、これを使用してはならない」となっています。

つまりは15歳になったタイミングから数えて3月31日(年度が変わるまで)は仕事をさせてはいけないと決められている、ということです。

逆を言えば4月1日以降は16歳になっていなかったとしても16歳になる年になるので法律上はアルバイトをすることが許可されています。

その為、入学した時のタイミングによってすぐにアルバイトをすることができるかどうかは変わってくるのです。

通信制高校の生徒だとアルバイトに受かりにくい?

「通信制高校に通いながらアルバイトをするのは可能であるというのはわかったけど受かりにくいんじゃないの?」と思っている人もいるのではないでしょうか?

というのも、「通信制高校の生徒だとアルバイトに受かりにくい」というのをよく見かけますよね。

では、なぜ通信制高校の生徒はアルバイトに受かりづらいと言われるのでしょうか?

その理由は主に3つあります。

・経験が浅い、シフトが合わない等の人材が求めているものと違う
・通信制高校の生徒に対しての偏見がある
・面接での受け答えがイマイチではっきりししない

経験が浅い、シフトが合わない等の人材が求めているものと違う

バイト先がそこまで人数に困っていない場合、一人にかかる負担を減らすためにバイトを募集していることがあります。

そういうお店だと新しく雇う人材のハードルは自然と高くなりがちです。

また、バイト自体が初めてであったり、勉強のため週1日で数時間の勤務と考えている学生の場合、仕事を覚えてもらうのに時間がかかる上に、次のシフトまでの時間が空いてしまうので、即戦力としては考えられにくくなります。

そういう人よりは、同業者でそれなりに経験があり、週3日以上働ける人などの即戦力になれる人を採用したいと考えられてしまうことがあります。

こういった場合、まずは長期で働けることをしっかりとアピールし、テスト期間以外はそれなりに働くことができるなどの雇う側不安をなくしてあげることがだ大事です。

それをするだけで採用率はグッと高まります。

通信制高校の生徒に対しての偏見がある

通信制高校の生徒との関わりがほとんどない人だと、通信制高校への変な偏見を持っている可能性があります。

働いているうちに誤解は解けていく可能性はありますが、採用の時点だと誤解されたままになってしまう可能性があります。

この場合は、相手が通信制高校に良くない印象を持っている可能性がある分、「これだから通信制高校の生徒は!」と思わせないことが大事です。

身だしなみを整えたり、言葉遣いを丁寧にしたりするだけでも印象はガラッと変わりますし、質問に対してハキハキと答えるようにすると明るい印象を与えることができます。

面接での受け答えがイマイチではっきりししない

たとえアルバイトであったとしても雇用する側はやる気や人間性をしっかりと見ています。

初めての面接だと慣れない可能性はありますが、自信なさそうに答えるのではなく、ハキハキとはっきりと受け答えをするようにするだけでも、好印象を与えることができます。

通信制高校の生徒は「高校生不可」の対象になるの?

上でも書きましたが、通信制高校に通っている生徒であってもすでに仕事をしている人はアルバイト、正社員かは問わずたくさんいます。

しかし、アルバイト募集の中には「高校生不可」という制限が書かれているものを見たこともあると思います。

高校生というのは一般的には16歳~18歳までの「高等学校に通っている」人の事を言います。

通信制高校とはいえ「高等学校」なので、この制限に引っかかってしまうと感じている人は多いと思います。

しかし、実は通信制高校の生徒は「高校生不可」には当てはまりません。

確かに高等学校には通っていますが、最初に書いたように働きながら高卒資格を取得したいと考えている人も多く、実質的には社会人として扱われることが多いためです。

年齢制限だけは気をつける

高校生不可と明記して出している求人の中には、「18歳未満不可」となっているものもあります。

この場合は、高校生不可は問題なくても年齢的に雇ってくれないことがあるので、雇用主がどういう意図で書いているのかをしっかりと確認する必要があります。

高校生不可としているお店の多くは、「日中に働くことができないから」という理由である事があります。

全日制高校に通っている生徒の場合は、日中は学校に通っているので確かに働くことができません。

しかし、通信制高校の場合は時間的な制約がないので、上手く伝えることができれば雇ってもらえる可能性があります。

アルバイトをすることのメリット

アルバイトは、学生のうちからお金を稼ぐことができるというメリットがありますが、それ以外にもいくつかのメリットがあります。

幅広い年齢の人と出会うことができる

仕事先にはたくさんの年齢の方が同じ職場で働いています。

自分と年齢が近い人が働いている場合もありますが、中には親世代の年齢の人もいます。

幅広い年齢層の人と一緒に働くことで視野を広げることができますし、たくさんの考え方に触れることもできます。

やりたいことを見つけることができる

「高校には入ったけど、やりたいことがわからない」「やりたい仕事がない」と高校卒業後の進路に悩んでいる人も多いです。

そういう人ほど、たくさんのアルバイトを経験しましょう。

色んなアルバイトを経験すれば、自分のやりたいことや就きたい職業、向いている仕事などがわかってきます。

実際働いてみると「人と接するのが楽しい」や「もっと一人でもくもくと作業ができるようなものの方が向いているかな」といったように、自分の中に基準が生まれます。

そして、それが積み重なれば最終的に「これがやりたい」という仕事を見つけることができます。

自分の適性がわかっていれば就職活動もスムーズに進めることができますし、働きたい職場も絞っていくことができます。

就職活動に役立つ情報を得ることができる

バイト先で先輩や社員から就職活動に関する情報を得ることができるのもアルバイトをするメリットの一つです。

バイトの先輩等から企業の面接を受けた時の印象や、業界に関する情報を得られ、その話で盛り上がれるのもアルバイトならではです。

もちろん学校で先生から情報を得ることもできますが、年代の近い先輩や経験豊富な社員からのリアルな体験談はかなり貴重になります。

アルバイトをすることのデメリット

アルバイトをするのはメリットが大きいですが、逆にデメリットになってしまうこともあります。

勉強よりもアルバイトが優先になってしまう可能性がある

通信制高校の学習は、自宅で一人で行うものなので、メリハリやスケジュール管理をしっかりとしないといけなくなります。

しかし、アルバイトを始めるとお金を稼ぐことが優先になってしまい、勉強がおろそかになってしまう可能性があります。

通信制高校に入学するのは、高校卒業資格を取得することが目的になり、その先の目標として大学進学や就職というものがあります。

学費を稼ぐことができたり、社会勉強ができたりするからといってアルバイトがメインにしてしまうと、目的である「高卒資格」を取得するのに時間がかかってしまうことになります。

あくまで勉強をメインにしつつ、空いた時間にアルバイトをするくらいにすると良いでしょう。

高校卒業後にフリーターになる可能性がある

文部科学省によると、通信制高校を卒業した生徒の約4割は大学進学、就職等をせず、進路が未定のままになってしまっているようです。

4割の生徒全員がそうというわけではないですが、中にはやはりフリーターも含まれているので、高校を卒業した流れでそのままアルバイト先で働いて生活を送っていく人も多いようです。

しかし、アルバイトを長く続けてしまうのはあまり良いことではないので、バイトは高校生までとして、しっかりと大学進学や就職先を決めるようにしましょう!

まとめ

通信制高校は、全日制高校に比べてアルバイトに関しては積極的に許可している学校が多いです。

その為、ほとんどの学校がアルバイトをしても良いことになっています。

また通信制高校の性質上、勉強に関しては自由な時間に行っても良いので、アルバイトとの両立もしやすくなっています。

また、通信制高校の生徒だからといってアルバイトに受からないといったことはないので、面接態度などをしっかりと見なおして、良い印象を与えるようにしましょう!

学校によっては、各専門科目をより学ぶことができるような仕事をもらえることもあるので、積極的に応募してみるようにすると、夢に近づくことができます。

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